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蒸発源

エレクトロスプレーデポジション(EMDS)

 
 概 要
難揮発性物質や熱分解性化合物、鎖状高分子試料、或いは分子素子などに代表される機能性分子の多くは溶液にあり、超高真空中でのハンドリングを前提とした分光分析、表面観察の要求に応じた任意の基板面への堆積/吸着など、その試料作成の手法や過程には困難な点がありました。EMDS(エレクトロスプレーデポジションシステム)はこれら難揮発性分子や分子量が大きく気化が困難な合成分子や加熱分解し易い分子などを溶液から超高真空中に導入し、基板(試料)への堆積/吸着、坦持表面試料の作成を可能にするデバイスです。エレクトロスプレー(ESI)方式を採ることで他のイオン化方式の欠点であるフラグメンテーションの問題などを克服し、難揮発性物質や熱分解し易い化合物などの試料化を可能にします。
 
  
 
   難揮発性物質や熱分解性化合物でも超高真空中に直接導入が可能です。
   超高真空中での試料面形成であり、化学修飾した基板表面を維持、
   または酸化や基板汚染を減じ、理想の試料作成を可能にします。
   生体高分子にも適用可能です。
   飛行時間型質量分析(TOF)、FT-ICRなどへの応用も可能です

  プローブ顕微鏡などによる試料観察を前提としたアプリケーションに適します。

   単結晶二酸化チタン表面への有機金属の堆積、ゾル-ゲル法とのマッチングを得た薄膜試料の作成
   各種フラーレン、CNTなどの複合化した材料や多量体(クラスター)構造物質のハンドリング
  ポータブルなユニットです。放射光施設などへの移動実験も可能です。

 

 


     
 

Publications

   

 

 Scanning Tunneling Microscopy Imaging of Long Oligothiophene Wires Deposited on Au(111) Using Electrospray Ionization

 Takashi Yokoyama et al.   J. Phys. Chem. C, 2013, 117 (36), pp 18484–18487

     
 

カタログ(JP)

   
     
     
ご注意:カタログに記載の内容は予告なく変更される場合があります。(Vol:2011-02)